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フィデリティ投信、フィデリティ・インターナショナル・アジアパシフィック個人投資家調査の結果をリリース

フィデリティ投信は、2025年7月18日、フィデリティ・インターナショナル・アジアパシフィック個人投資家調査の結果をリリースした。
この調査は、アジア太平洋の6つの地域の18歳〜69歳の個人投資家6,525人を対象に、2025年上半期、および下半期の投資行動に関して尋ねインターネットで回答を得たもの。(含む日本人投資家1,005人、2025年5月15日〜28日に実施。)
調査結果のポイント:
- アジア太平洋地域全体としては、センチメントは慎重ながらも楽観的、投資・貯蓄を増やすリスクオン維持の傾向
- 日本の投資家の6割超が不透明な市場環境下でも従来の計画通り投資を続行、長期投資志向鮮明に
- 日本の投資家の4割以上が株式投資に意欲、オルタナティブ投資へのシフトも検討
- プラチナNISAなど少額投資非課税制度の拡充について、半数以上が「利用したい」
フィデリティ投信によると、今回のアジア投資家調査の比較結果から、日本の投資家は、控えめで堅実な投資行動を取っていることがわかった。長引いたデフレ経済からの脱却の道半ばに、昨今のインフレ、物価上昇に対峙する個人には、好調な日本株式市場からの恩恵はもたらされていない反面、昨年導入された新NISA効果による、長期投資のマインドが確実に醸成されていることが確認できた。多くの市場関係者が指摘した先行き不透明な2025年上半期の市場環境下でも、冷静に投資を継続し資産を築こうとするたくましい投資家が増えていることが見て取れる。長期投資が根付くなか、ファイナンシャル・ゴール達成への自信が欠落していることは、日本の投資家の課題と言える。
フィデリティ投信マクロストラテジスト重見吉徳氏は次のようにコメントしている。
回答からは、日本の投資家は、(過去に何度も繰り返してきたような)典型的な投資家心理に陥ることなく、既存の制度やその変化の方向を理解・予見しつつ、資産運用を継続する姿勢が見られており、全体として、日本の資産運用市場は望ましい方向に向かっているようにみえます。今後とも、金融リテラシーの高い投資家のベースが拡大していくことが期待されます。