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スパークス・アセット・マネジメント、欧州公的年金基金より約 500 億円の追加運用資金を受託

スパークス・グループ株式会社の子会社であるスパークス・アセット・マネジメント株式会社は、2025 年 11 月より、欧州の公的年金基金(以下、「クライアント」)から投資一任契約(以下、「ファンド」)に基づく追加運用資金約 500 億円の受託を得て、日本株式中小型運用戦略で運用を開始した。

同社によると、スパークス・アセット・マネジメントの日本株式中小型投資戦略は、創業以来、ファンドを通じて国内外の投資家に長期的かつ安定したパフォーマンスを提供してきた。近年、海外機関投資家の間で日本株式、特に中小型株への関心が一段と高まっており、創業以来この分野で運用実績を積み重ねてきた同社の専門性や経験にも一定の評価を得ている。同社グループとしては、特に欧州機関投資家へのマーケティング活動を一層強化し、グループ全体の成長と業績向上に努めてゆく。

スパークス・グループ株式会社 グループ執行役員(担当役員)鈴木 剛氏は次のようにコメントしている。

クライアントは欧州に本拠を置く公的年金基金です。同クライアントは 2015 年より スパークス・アセット・マネジメントの日本株式長期厳選投資戦略に投資しており、日本株式へのエクスポージャーを段階的に拡大しながら、スパークス・アセット・マネジメントと長期的なリレーションシップを築いてきました。今回、日本の中小型株分野にも関心をお寄せいただいたことから、厳格なデューデリジェンスを経て、最終的に運用受託の決定に至りました。スパークス・アセット・マネジメントでは、創業来徹底した投資哲学とそれに裏打ちされた長期の安定的なパフォーマンス、海外投資家との長期にわたる経験、丁寧で的確な投資家対応、グローバルレベルの運用・管理業務が高く評価され、大口の投資判断をいただいたものと考えております。

日本株式中小型投資戦略の特色

同社は 1989 年 7 月 1 日の業務開始以来、独立系資産運用会社として、日本株式を中心に企業への個別訪問によるボトムアップ・アプローチを軸に、店頭登録企業(現在の新興市場上場企業)を主体とする中小型株への投
資に専門性を持って運用を行ってきた。日本経済に大規模な構造変革が起こることを想定し、その担い手は大
企業ではなく、店頭登録企業に代表される新興の成長企業、特に経営者が明確な経営哲学を持つオーナー企業で
あるとの確信のもと、こうした企業を主な投資対象としてきた。この考え方に基づき、創業当初から採用しているのが、企業訪問を中心とした「ボトムアップ・アプローチ」。同社では、公開情報の机上分析だけでは不十分であり、経営者の「生の声」や現場でしか得られない成長の兆しを直接確認することで、公開情報の背後にある真の企業像を浮き彫りにできると考えている。個別企業訪問では主に「経営者の質」「企業収益の質」「市場の成長性」を丹念に調査し、事業リスクなどを勘案したうえで将来の収益およびキャッシュ・フローを予測し、企業の実態に基づく株式価値を算出する。この実態価値と市場株価との間に存在する乖離(バリュー・ギャップ)を投資機会と捉え、独自の調査や投資仮説に基づき把握したバリュー・ギャップ解消のカタリスト(きっかけ・要因)を加味して投資判断を行っている。

→「ボトムアップ・アプローチとは?」(投信まるごとQ&A)

投資一任業務(投資一任契約)について

投資一任業務とは、投資家と資産運用業者が「投資一任契約」を締結し、資産運用会社が有価証券等(株式・
債券などの有価証券)の価値等の分析に基づく投資判断(銘柄選定、数量、価格、売買時期など)に基づいて投
資家の財産を有価証券等に対する投資により運用する業務。投資一任契約においては、どの有価証券を通じて投資家の資産を運用するかという投資判断から、実際の売買発注までを資産運用会社が一貫して行う。

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