キャピタル・アセット・プランニング、生成AIを活用した企業型DC支援ツールを開発

株式会社キャピタル・アセット・プランニングは、従業員の老後資産形成を支援する制度として普及している企業型確定拠出年金（以下、企業型DC）の従業員加入者の利便性を向上させる支援ツールを開発したと2025年1月31日に発表した。

同ツールは、企業型DCおよびiDeCoに関して世界分散投資を行う際に運用プランの詳細な設計比較ができるとともに、AIアシスタントとして搭載されているアバターにより、制度説明や個別銘柄の解説に対して24時間対応が可能となる。

企業型DCは、企業が掛金を拠出し、従業員がその掛金を運用することで将来の老後必要資金を形成する制度。加入者数は年々増加しており、2024年3月末の加入者は830万人、民間企業においては４人に１人が加入としている状況です（野村総合研究所調査）。

一方、企業型DCは運用成績によって受け取る年金額が変動するため、キャピタル・アセット・プラニングによると、従業員の投資商品選択の方針が重要となる。DC、iDeCo、新NISA等政府の資産運用立国実現構想は強化されつつあるが、企業が選択した投資商品リストの中から従業員が自身のリスク許容度に合わせた投資商品を選択することは非常に難しいプロセスで、企業が従業員に提供する投資教育の多くは十分とは言えない。DCポートフォリオについて考える場合、帰宅後の夜遅い時間に検討することが想定されますが、その時間はコールセンターは既に閉まっているケースがほとんど。

キャピタル・アセット・プラニングが開発した支援ツールは、企業型DC加入者の利便性を高め、従業員の老後の資産形成を支援していくためのアプリケーション。企業ごとの制度設計に対応して構築されたアプリケーションにアクセスすれば、独自開発の計算ライブラリと生成AIの組み合わせにより自分のポートフォリオ分析や銘柄選択も含む運用シミュレーションなどを表示し、比較検討することが可能となる。また、その過程でDC制度の仕組みや個別銘柄のより詳しい内容等について不明な点が出てきた場合には、生成AIによって豊富な専門知識を学習したアバターに24時間いつでも質問することができるので、より理解度が高まり、投資運用に対する的確な判断につながることが期待できる。

キャピタル・アセット・プラニングでは、この企業DC用支援ツールを、企業DCによる従業員の資産形成を積極的にサポートする企業を対象に提供していく予定。

■　主な特長
　1. 企業独自の拠出額ルールに対応したアプリケーション
　　- 年俸額、勤続年数、職位など、企業固有の拠出額決定要素に基づいた提案が可能
　　- 企業ごとの制度設計に応じた柔軟なシミュレーションを実現
　2.生成AIと高度な計算エンジンによる運用シミュレーション
　　- 独自開発の計算ライブラリを実装
　　- 精緻なモンテカルロシミュレーションによる将来資産予測
　　- 生成AIによるポートフォリオ分析や銘柄選択を含む運用プランの詳細な比較検討が可能
　3. 24時間対応可能なAIアシスタント
　　- 専用AIアバターによる運用相談対応
　　- 制度説明から個別銘柄の解説まで幅広くサポート

■　支援ツールのサービスイメージ
＊確定拠出年金についてポートフォリオ分析をし、24時間対応でAIアバターが質問に答える