ETFの売買代金ランキング（2025年2月）

ETFの売買代金ランキング（2025年2月）2025年2月のETF売買代金ランキング上位20位ファンドは下表の通りでした。

2月に新規に上場した「グローバルＸ プライシングパワー・リーダーズ-日本株式 ETF（328A）」を加えると、348本のETFが東京証券取引所に上場していますが、2月の売買代金には次のような特徴が見られました。

1. 圧倒的な取引量のETF

• 1570（NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ）の売買代金が圧倒的に多く、2.4兆円超と他を大きく引き離している。
• 他の上位銘柄（1321、1357、1360など）は、日経平均やTOPIXに連動するレバレッジ・インバース型ETFが多い。

2. 日経平均・TOPIX関連が主流

• 売買代金上位は、日経平均（1321, 1330, 1329）やTOPIX（1306, 1308）に連動するETFが大半を占める。
• レバレッジ・インバース型（1570, 1357, 1458, 1459 など）が特に人気。

3. 海外株ETFも一定の取引量

• S&P 500（1655, 2558, 1545）やNASDAQ 100（2869, 1545）に連動するETFも比較的高い売買代金を記録。
• 米国債や外国債券ETF（2510, 2621, 1482など）も一定の取引量がある。

4. コモディティ（貴金属・原油）ETFの存在感

• 金ETF（1540, 1326, 1672）は特に人気があり、リスク回避の資産としての需要が高い。
• 銀ETF（1542, 1673）も一定の売買があり、金と同様に安全資産として注目されている。
• プラチナETF（1541）、パラジウムETF（1543）は取引量は比較的少ないが、工業用途や需給バランスの変化を背景に投資対象として一定の取引がある。
• 原油（1671, 1690）、天然ガス（1689）などのエネルギー関連ETFも一定の売買が見られる。

5. J-REIT関連ETFの取引

• 東証REIT指数連動型（1476, 1343, 1597など）が上位にランクイン。
• J-REIT関連ETFの売買代金は数百億円規模。

6. 債券ETFの取引

• 債券市場への関心も高く、日本国債、米国債、ユーロ債のETFが一定の取引量を確保している。
• 日本国債ETFは、上位20位以内に2510（NEXT FUNDS 国内債券）がランクイン。低リスク資産として、機関投資家の運用や分散投資に活用されている。
• 米国債ETFは、50位以内に2621（iシェアーズ 米国債20年超）、1482（iシェアーズ 米国債7-10年）などが入り、長期債・短期債・為替ヘッジの有無など多様な選択肢が取引されている。特に米国の金利動向に応じて投資家の関心が高まる。
• ユーロ債ETFは、100位以内に2623（iシェアーズ ユーロ建て投資適格社債）、2259（iシェアーズ フランス国債7-10年）、2861（上場インデックスファンドフランス国債）が入り、欧州の金融政策や金利変動を見越した投資が行われている。

7. 新興国ETFの少なさ

• 新興国株式ETF（1678, 2520, 1681）は取引量が比較的少ない。
• インド株（1678, 233A）やブラジル株（1325）ETFがあるが、全体の取引量に対しては小規模。

8. テーマ型ETFの一部人気

• 半導体（2644, 2243）、銀行業（1615, 315A）、テクノロジー（316A）などの特定セクターETFが一定の取引量を記録。

売買代金上位20位銘柄

（データ出所：東京証券取引所）