投資信託の運用会社別純資産総額ランキング（2020年8月）

投資信託全体の動向

投資信託協会によると、2020年8月の投資信託業界全体（84社）の契約型公募投資信託の設定（販売）額は5兆3,064億円、解約額は4兆6,329億円、償還額は143億円で、差引き6,591億円の純資金流入となりました。これで40ヵ月連続の流入超過となり、過去最長を更新しました。

2020年8月末の純資産総額（運用残高）の合計は、126兆1,586億円となり、8ヵ月ぶりに過去最高を更新しました（これまでの最高は2019年12月の123兆1,723億円）。

ETFを除く公募株式投信の資金動向は818億円の純資金流入で、2ヵ月連続の流入超過となりました。投資信託協会によると、7月に続いて、内外株式型(グローバル株式型)等の投資信託への資金流入が牽引役となりました。

2020年8月末現在、5,928本の公募投資信託（株式投信5,830本、公社債投信98本）が運用されています。

なお、Global X Japan株式会社のETF 2本（グローバルX ロジスティクス・J-REIT ETF、グローバルX MSCIスーパーディビデンド-日本株式ETF）が8月26日に東京証券取引所に上場されたため、統計に含まれる運用会社数は、8月末現在、前月から1社増え84社になりました。

（データ：投資信託協会）

運用会社別資金増減状況

運用会社別の資金増減状況を見ると、資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、資金増加額は約2,976億円でした。

資金増加額が大きかった上位5社は次の通りです。なお、資金増加となったのは84社中39社でした。

（単位：百万円）

一方、資金減少額が最も大きかったのはレオス・キャピタルワークスで、減少額は約329億円でした。資金減少額が最も大きかった5社は次の通りです。

(単位：百万円)

運用による資産増減状況

最も注目される運用による資産の前月比での増減(F)を見ると、Global X Japan株式会社を除く83社中81社で8月の運用はプラスとなりました。運用による資産増加が最も大きかった5社は次の通りです。運用額の大きな運用会社が並んでいます。一方、運用がマイナスになったのはBNPパリバとピクテ投信投資顧問の2社でした。

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減率を見ると、8月はGlobal X Japan株式会社を除く83社中69社において純資産総額が増加しました。増加率が最も大きかったお金のデザインで、増加率は約26.5%でした。増加率が最も大きかった5社は次の通りです。

一方で、純資産総額の前月比での減少率が最も大きかった5社は次の通りです。

なお、2017年1月以降順調に純資産総額を伸ばしてきたレオス・キャピタルワークスの純資産総額は2020年8月に前月比で約2.1%（金額で約150億円）増加し、7,312億円になりました。約329億円の資金流出となったものの、運用による479億円のプラスにより純資産総額は増加しました。

運用会社別純資産総額ランキング

2020年8月末現在の運用会社別純資産総額のランキング状況は次の表の通りです。

【運用会社別純資産総額（2020年8月）】（純資産総額順）

（データ：投資信託協会、単位：百万円）