投資信託の運用会社別純資産総額ランキング（2019年8月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した投資信託概況によると、2019年8月は、投資信託業界全体（82社）の契約型の公募投資信託の設定（販売）額は4兆6,853億円、解約額が4兆1,407億円、償還額が103億円で、差引き5,343億円の資金純増となりました。

8月末の純資産総額は前月末に比べ2兆6,100億円減少（うち、運用等減2兆9,374億円）し、月末には111兆8,465億円となりました。

（データ：投資信託協会）

運用会社別資金増減状況

運用会社別に見ると、資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、増加額は約1,196億円でした。資金増加額が大きかった上位5社は次の通りです。なお、資金増加となったのは82社中59社でした。

（単位：百万円）

一方、資金減少額が最も大きかったのはアセットマネジメントOneで、減少額は約195億円でした。資金減少額が最も大きかった5社は次の通りです。

(単位：百万円)

運用による資産増減状況

最も注目される運用による資産の増減(F)を見ると、2019年8月に運用がプラスになったのは82社中8社だけでした。運用による資産増加額が最も大きかった5社は次の通りです。スカイオーシャン・アセットマネジメントは、横浜銀行、三井住友信託銀行、京都銀行、群馬銀行、東京きらぼしフィナンシャルグループが出資する運用会社です。

一方で運用によるマイナスが大きかった5社は次の通りです。大手運用会社が名を連ねています。

（単位：百万円）

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減率を見ると、2019年7月1日付でKDDIアセットマネジメントから社名変更したauアセット・マネジメントの増加率が+21.4%で最も高くなりました。前月比で純資産総額が増加したのは82社中17社でした。純資産総額の増加率上位5社は次の通りです。

なお、2017年1月以降順調に純資産総額を伸ばしてきたレオス・キャピタルワークスの純資産総額は2019年8月には前月比で約5%（金額で約370億円）減少し、7,131億円になりました。全体の順位では17位を維持しました。

一方で、純資産総額が前月比で減少したのは65社でした。減少率が最も大きかったのはBNPパリバ・アセットマネジメントで、減少率は約9.9%でした。BNPパリバ・アセットマネジメントはフランスを本拠地とする金融グループのBNPパリバグループの資産運用部門の日本法人です。

運用会社別純資産総額

2019年8月末現在の運用会社別状況は次の表の通りです。

【運用会社別純資産総額（2019年8月）】（50音順）

（データ：投資信託協会、単位：百万円）