ティー・ロウ・プライス、エンハンスト・インデックス運用の「ティー・ロウ・プライス 米国株式リサーチファンド 愛称:S&P500 Pro」を設定

米国メリーランド州ボルティモアを本拠に世界16ヵ国で投資運用サービスを展開し、アクティブ運用において業界をリードするグローバル資産運用会社、ティー・ロウ・プライスの日本法人ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社は、2025年5月21日、日本で8本目となる公募投資信託「ティー・ロウ・プライス 米国株式リサーチファンド 愛称:S&P500 Pro」(以下「S&P500 Pro」)を関東財務局に届出した。S&P500 Proの当初募集期間は2025年6月6日から6月12日、設定日は6月13日を予定しており、同社初のオンライン証券パートナーである楽天証券にて取り扱いを開始する。
ティー・ロウ・プライスによると、近年、米国においては、株式指数の値動きとの乖離を抑えながらも超過リターンを目指す「エンハンスト・インデックス運用」に基づくファンドが成長を続けている。S&P500 Proが採用するティー・ロウ・プライスの「米国ストラクチャード・リサーチ株式戦略」は、エンハンスト・インデックス運用を採用し、インデックス運用とアクティブ運用を効果的に組み合わせることで、S&P500と同程度のリスク・特性で同指数を上回るリターンを目指す運用を行う。同戦略は1999年に運用を開始以来、2024年12月末時点において25年余りにわたり同指数のパフォーマンスを継続して上回った。ティー・ロウ・プライスによると、 この戦略は典型的なインデックスまたはアクティブの運用ソリューションに対する有効な代替・補完戦略として、世界の機関投資家や米国の個人投資家の支持を受けてきた。運用資産残高は2024年12月末時点で約821億米ドル、およそ約13兆円(1米ドル=157.160円で換算)に達した後も拡大を続けており、同社では、日本においてもインデックスファンドの次なる選択肢として運用の「新定番」となり得るものと考えている。
→「エンハンスト・インデックスとは?」(投信まるごとQA&)
S&P500と同程度のリスク・特性を保持しつつ、銘柄選択によるアルファを追求するS&P500 Proは主に以下のような設計がされている。(S&P500指数(配当込み、円換算ベース)との連動を目指すものではない。)
- アナリストによる調査・分析:主にS&P500構成銘柄の中から1社ずつ細かな調査・分析を行う。業界に精通するプロであるティー・ロウ・プライスのアナリストによる調査・分析の結果をもとに、約500社に対して比率の調整を行うことで、銘柄選択による超過リターンがアルファの主な源泉となる。
- リスク管理:セクター配分をS&P500と同程度に維持し、銘柄ごとの比率や値動きの乖離を厳格に管理している。これにより、超過リターンを創出しながらも、指数と同程度のリスク特性となることを目指す。
ティー・ロウ・プライスでは、1999年5月にこの運用戦略による運用を開始し、25年以上の運用実績を有している。同社によると、運用開始来、リスクはS&P500指数とほぼ同程度に抑制しながら、リターンでは、S&P500 Proの信託報酬を差し引いてS&P500指数を年率0.86%(累積約210%)を上回る成績となった(日本円ベース、2024年12月末現在)。この間に、2000年代初頭のインターネットバブル崩壊、2008年のリーマンショック、2020年の新型コロナウイルスの世界的感染などの危機を経ても、一方で、2010年代半ばから長期に続いたグロース株相場やマグニフィセント7に代表される一部大手テック銘柄への集中的な市場環境においても、同運用戦略はリスク対比で安定的なリターンを発揮してきた。
ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社の代表取締役社長兼最高経営責任者である本田直之氏は次のように述べている。
新NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)などを活用した資産形成への関心が高まり、多くの投資資産がインデックスファンドに向かっている中、個人投資家の皆様の関心は、次の投資先へと移行する段階にきているのではないでしょうか。S&P500 Proは、運用のプロが上昇相場、下落相場を問わず、いずれの局面においても市場以上、期待以上の運用成果を追求します。次なる投資の選択肢を求める投資家の皆様にとって、インデックス運用とアクティブ運用の優位性を併せ持つS&P500 Proは、長期にわたり真に差別化された成果をもたらすファンドになり得ると考えています。楽天証券での販売を通じ、S&P500 Proは米国株式投資の『新定番』として、ポートフォリオの中核に据える選択肢となることを期待しています。
ファンド概要: S&P500 Proは NISA 成長投資枠対象ファンド
名称 | ティー・ロウ・プライス 米国株式リサーチファンド |
愛称 | S&P500 Pro |
投資対象 | 米国株式(主にS&P500構成銘柄を対象とします) |
届出日 | 2025年5月21日 |
設定日 | 2025年6月13日 |
購入手数料 | なし ※楽天証券にて申込みの場合 |
信託報酬 | 年0.6105%(税込) |
S&P500 ProとS&P500のリスク・特性に関する比較

*1 出所:ファクトセットのデータをもとにティー・ロウ・プライスが作成。2024年12月末時点。上記は、当ファンドが実質的に採用する運用戦略で運用されているコンポジットのものであり、当ファンドのものではない。当ファンドの将来の投資成果を示唆または保証するものではない。当運用戦略のコンポジットの日本円ベースの月次リターンを用いて計算している。信託報酬は当ファンドの年0.555%(税抜)に該当月の日本の消費税率を掛け合わせた値を控除している。
- S&P500は税引前配当込み、日本円ベースのリターンを使用。
- リスクは月次リターンの標準偏差を年率換算したものであり、平均リターンからどの程度かい離するか、値動きの振れ幅の度合いを示している。
- 引用した個別銘柄等につき、売買を推奨するものでも、将来の株価の上昇または下落を示唆するものでもあない。
- セクターは世界産業分類基準(GICS)の分類にて区分。ティー・ロウ・プライスは、将来の報告についてGICSの更新があればそれに従う。
*2 出所:モーニングスターのデータをもとにティー・ロウ・プライスが作成。2024年12月末時点。「モーニングスターカテゴリー:米国株式」「インデックスファンド」に該当する日本の公募投資信託(専用ファンド除く)の信託報酬率の平均を表示している。
上記は過去の実績・状況であり、将来の投資成果等を示唆・保証するものではない。