投資信託

アセットマネジメントOne、未上場株式に直接投資を行うパイロットファンドを設定

アセットマネジメント One 株式会社は2025年10月9日、外部のファンド等を介さずにマザーファンドを通じて、国内未上場株式を実質的に直接組み入れる私募投資信託をパイロットファンドとして新たに設定した。

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このパイロットファンド設定は、投資対象となるマザーファンドを将来的に公募投資信託へ組み入れることを目的とするもの。未上場株式への直接投資を行うことで、運用や公正価値評価、オペレーション等の知見を蓄積するとともに、国内株式投資における顧客への新たな選択肢の提供や収益機会の獲得をめざす。

政府が 2022 年に公表した「スタートアップ育成 5 か年計画」では、スタートアップ企業等への成長資金の供給促進が謳われ、その一環で公募投資信託における未上場株式の組入に関連した規則が 2023 年末に改正された。アセットマネジメント One によると、スタートアップ企業は、早期の上場を余儀なくされることで時価総額が小さい状態で上場する「小粒上場」の問題や、上場後早期に株式が売却され追加資金の調達が難しくなることなどから成長が伸び悩む「死の谷」の問題により、安定的な運営の継続性が課題となる場合がある。上場間際のレイターステージから上場後まで、公募投資信託による未上場・上場の垣根を超えた投資が継続されることにより、これらの問題の解消が期待され、未上場企業の成長支援を促進することが可能となる。

アセットマネジメント One は「今後も、『投資の力で未来をはぐくむ』資産運用会社として、多様な運用ニーズに応える新たな投資機会の創出を通じお客さまの資産形成と未上場企業への成長支援を通した持続的な日本経済の発展に貢献してまいります」と述べている。

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