モーニングスター、日本におけるモーニングスター・アワード 2025 年受賞ファンドを発表

独立系大手投資調査会社の Morningstar(Morningstar, Inc.、Nasdaq: MORN)は、2025年2月19日、日本における 2025 年の”Morningstar Awards for Investing Excellence” (モーニングスター・アワード・インベスティング・エクセレンス)の部門別ファンド・アワードの受賞ファンドを発表した。この賞は、長期にわたって、これまで投資家に貢献し、今後も競争力のあるリスク調整後リターンを提供できると、モーニングスターのマネジャーリサーチ・チームが考えるファンドや運用会社を表彰するもの。
モーニングスター・アワードは、部門別に優れたファンドを選出する Morningstar Category Awards(部門別ファンド・アワード)、優れたラインアップを有する運用会社を選出する Morningstar Asset Manager Awards(運用会社アワード)の 2 種類がある。
モーニングスター・ジャパンのマネジャーリサーチ部長の元利大輔は、次のように述べている。
この賞は、モーニングスターのマネジャーリサーチ部門が、長期的に高いリスク調整後リターンを実現できると考えるファンドや運用会社を表彰するものです。マネジャーリサーチ部門ではモーニングスター・メダリスト・レーティングを用いて、各国のファンド市場において受賞対象ファンドを厳選しています。日本の投資信託市場は昨年の NISA 拡充以降、多額の資金が流入していますが、その多くは一部の株式ファンドに集中しており、リスクの偏りが懸念されています。今回のアワードでは、投資家が分散投資を行う上でコアとなりうるファンドを 5 つの部門から選出しました。このアワードが、今後の投資家のファンド選びの一助となることを期待します。
2025 年の日本における部門別ファンド・アワードの受賞ファンドは以下の通り。なお、2025年3月11日に日本で開催する授賞式にて、部門ごとの以下 3 ファンドより、1 ファンドを最優秀ファンド、2 ファンドを優秀ファンドとして表彰する。また、同授賞式にて運用会社アワードの発表ならびに表彰も行う。
部門 | 受賞ファンド(運用会社名 50 音順) |
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日本株式 | One 割安日本株ファンド(年 1 回決算型) (アセットマネジメント One) |
JPM ジャパンマイスター (JP モルガン・アセット・マネジメント) | |
ニュー配当利回り株オープン (愛称:配当物語) (三井住友トラスト・アセットマネジメント) | |
世界株式 | SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド (SBI アセットマネジメント) |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス (三菱 UFJ アセットマネジメント) | |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) (三菱 UFJ アセットマネジメント) | |
債券 | NEXT FUNDS 外国債券・FTSE 世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信 (野村アセットマネジメント) |
NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI 総合連動型上場投信 (野村アセットマネジメント) | |
ピムコ・インカム・ストラテジー・ファンド<限定為替ヘッジあり>(年 2 回決算型) (三菱 UFJ アセットマネジメント) | |
REIT | <購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックス ファンド (ニッセイアセットマネジメント) |
フィデリティ・J リート・アクティブ・ファンド(資産成長型) (フィデリティ投信) | |
J リートアクティブファンド(1 年決算型) (三井住友トラスト・アセットマネジメント) | |
アロケーション | ダイワ・ライフ・バランス 30 (大和アセットマネジメント) |
三井住友・DC 年金バランス 30(債券重点型) (三井住友 DS アセットマネジメント) | |
Smart-i 8 資産バランス 成長型 (りそなアセットマネジメント) |
メソドロジー
これらのアワードは、リスク調整後の中長期的なパフォーマンス実績と、運用会社に関する評価軸を含むモーニングスターによるファンドに対する将来の見通しに関する評価であるモーニングスター・メダリスト・レーティング™の組み合わせによって決定される。メダリスト・レーティングは、金、銀、銅、中位、下位の 5 段階で設定されている。