投資信託

ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント、2本の公募投資信託を設定

設定当初は楽天証券のみで販売、同社プラットフォームにおける最も低コストのゴールドファンド

ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントは2025年7月17日、2本のゴールドの公募投信を新規に設定することを発表した。公募投信はいずれも、国内の投資家に対して金へのアクセス向上を図ることを目的として2025年8月14日に設定、運用を開始する予定。

新たな公募投信、「ステート・ストリート・ゴールド・オープン(為替ヘッジあり)」および「ステート・ストリート・ゴールド・オープン(為替ヘッジなし)」は、金のスポット価格(日本円建てLBMAゴールドプライスPM)の動きに連動することを目指す。同公募投信の投資対象は、ロンドン、ニューヨーク、チューリヒの金庫に安全に保管された現物の金地金を裏付けとするSPDRゴールド・ミニシェアーズ(GLDM)で、公募投信の運用管理費用は年率0.2925%程度(消費税抜き0.2750%程度)。

ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントの常務執行役員 金融法人営業部長 稲寛彰氏は次のようにコメントしている。

ポートフォリオの分散を図りたい日本の投資家の間で高まる金への需要に応えるため、ワールド ゴールド カウンシルと連携し、国内の金投資ソリューションの拡充ができることを大変うれしく思います。投資家は、米ドル安のリスクを軽減できる為替ヘッジあり、または金価格の上昇に加えて円安ドル高の恩恵も享受できる為替ヘッジなしという2つの選択肢から、戦略的にゴールド公募投信にアクセスすることができます。ニーズに応じて、すでに日本で上場しているゴールドETFを通じて金に投資することも可能です。この度の新規設定は、日本の投資家の皆様により多くの選択肢を提供するというステート・ストリート・インベストメント・マネジメントの継続的なコミットメントを反映したものです。

ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントによると、今回日本市場に導入される2本のゴールド公募投信は、金投資の長年にわたる革新の歴史における最新の取り組みとなる。2004年、ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントは、ワールド ・ゴールド・ カウンシルとともに、世界最大かつ最も取引されている現物を裏付けとするゴールドETFであるSPDRゴールド・シェアーズ(GLD)を米国初で設定し、2008年に東京証券取引所(TSE銘柄コード:1326)に重複上場した。さらに2018年には、総経費率がさらに低いゴールドETF、SPDRゴールド・ミニシェアーズ(GLDM)を設定した。

ゴールドETF、SPDRゴールド・ミニシェアーズ(GLDM)は新NISAの対象であり、新たなゴールド公募投信についても新NISAの成長投資枠に登録する予定。

ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントのゴールド・ストラテジスト アーロン・チャン氏、日本の投資環境について次のように説明している。

日本では、NISA制度の拡充により、投資を始めたばかりの個人が従来型の投資以外にも目を向け始めており、より幅広い金融商品を提供することの重要性が高まっています」と話し、「市場のボラティリティが高まる中、多くの投資家は株式や債券といった伝統的資産に加え、ポートフォリオの分散を図る手段として金などの代替資産に注目しています。

ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントによると、金は、2025年前半に繰り返し過去最高値を更新し、この期間における世界で最も好調なパフォーマンスを示す資産の一つとしての地位を確立している。

ワールド ゴールド カウンシル アジア太平洋地域(中国除く)責任者 および中央銀行担当グローバル責任者であるシャオカイ・ファン氏 は次の見解を示した。

中央銀行による堅調な買いと、アジアの投資家からの金に対する需要の高まりが、金価格の上昇を後押ししています。私たちは、金市場にはまだ上昇余地があると考えています」と述べるとともに、「金価格は、貿易政策の不透明感、ETFの資金流入、景気後退リスク、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げの可能性といった戦略的要因に加え、中央銀行の需要、各国の債務負担、脱ドル化の流れといった構造的要因によって支えられると予想しています。

同公募投信は、設定当初は楽天証券のみでの販売となる。現時点で楽天証券が取り扱う公募投信の中で最も低コストのゴールド公募投信。

ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントは現在、世界中で金関連商品を提供しており、運用資産残高は約1,200億米ドル にのぼる(2025年6月13日時点)。

ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントについて
ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントは、約半世紀にわたり、機関投資家、金融プロフェッショナル、そして個人投資家の皆様に、より良い成果をもたらすお手伝いをしてきました。インデックス運用やETFにおける革新に始まり、当社の厳格なアプローチは、市場で実証された専門知識と、お客様への揺るぎないコミットメントによって支えられています。現在、運用資産は 5兆米ドル* を超え、60カ国以上のクライアントと、そしてグローバル規模の戦略的パートナーと共に、投資家の皆様が目指すあらゆるゴールに到達するための、包括的でコスト効率の高い投資ソリューションを提供しています。

ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントは、ステート・ストリートの資産運用関連業務の新しいブランド名。

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