
日本で唯一のETF専門資産運用会社であるGlobal X Japan株式会社は、30~40代の投資経験があるビジネスマン(地域:全国/性別:男女)329 名を対象に、投資活動の実態に関する調査(2025年2月10日~11日)を行い、その結果を2月27日に公表した。
この調査背景について、同社は次のように述べている。
30~40代の世代は、結婚や出産といったライフステージの変化をきっかけに、資産運用を始める方が多いと思います。また制度面では、2024年からスタートした新NISAも投資環境として追い風となっています。今回の調査では、30~40代の投資経験があるビジネスマンを対象に、これまでの運用成績を100点満点で自己評価してもらいました。及第点と言える60点以上を付けた「ポジティブ組」と、60点未満を付けた「ネガティブ組」で、資産運用の内容を比較しました。今後、資産運用を始める方の参考になるよう「ポジティブ組」の資産運用術に迫りました。
調査サマリー
- 自身の資産運用成績を及第点(60点)以上と回答した「ポジティブ組」は全体の4割
- 安全資産とリスク資産の保有比率については、ポジティブ組は、安全資産を半々もしくは多く持つ傾向に。ネガティブ組はリスク資産を多く保有しており、結果に満足していない可能性も。
- ポジティブ組が勧める投資テーマは、「高配当」。次いで、「半導体」「金融関連」「AI」
- ポジティブ組の8割以上が長期保有、7割以上が分散投資
- 投資のために費やす時間は、ポジティブ組であっても約8割が1日1時間未満
調査結果詳細
資産運用「ポジティブ組」は全体の4割に留まる
自身のこれまでの資産運用成績を自己評価してもらったところ、及第点と言える60点以上を付けた人は全体の40.1%に留まった(図1)。昨今の株高の影響もあり高評価の方が多い予想をしていたが、多くが自身の現状の運用結果に対して満足していない様子が伺えた。

ポジティブ組は、安全資産を半々もしくは多く持つ結果に
今回の調査では、ネガティブ組(自己評価60点未満)よりもポジティブ組(自己評価60点以上) の方が安全資産の比率が高い人の割合が多いという結果になった(図2)。リスク資産の保有割 合が多いネガティブ組の方が、リスクを取っているからこそ、現状の運用結果を厳しめに評価してい ると推測される。

ポジティブ組は日本株や投資信託だけでなく、ETFにも積極的に投資
投資先については、ポジティブ組、ネガティブ組共に、様々な投資商品を活用していた。一方、投資信託(ポジティブ組は75.8%、ネガティブ組は61.9%)とETF(ポジティブ組は31.1%、ネガティブ組は18.3%)において、ポジティブ組とネガティブ組の活用割合の差が、他商品と比較して相対的に大きい結果となった。(図3)。
ポジティブ組は複数の銘柄に分散投資できる投資信託やETFを活用しつつ、自分の資産運用スタイルの確立に努めている様子が伺えた。

ポジティブ組がお勧めの投資テーマは「高配当」に集中
他者に勧めたい投資テーマについては、ポジティブ組の34.8%が「高配当」と回答した。次いで、「半導体(16.7%)」、「金融関連(14.4%)」、「AI(12.9%)」と続く結果となった。昨今話題となっているテーマについて注目していることが分かる(図4)。

ポジティブ組の多くが長期保有・分散投資
主な銘柄の保有期間については、ポジティブ組の83.3%が長期投資(1年超)を行っており、ネガティブ組の62.9%を大きく上回っている(図5)。また、投資スタイルについてはポジティブ組の72.7%が分散型と回答しており、ネガティブ組の59.4%を大きく上回っている(図6)。
「長期保有・分散投資」をより意識するのが、自身の資産運用について納得感を得るために必要な思考であることが分かる。


投資の時間は、ポジティブ組でも1日1時間未満が約8割
投資のために費やしている時間は、ポジティブ組の約8割が1時間未満の結果だった(図7)。1時間以上の時間を費やしている人もいたが、多くの人は前項で述べた通り「長期保有・分散投資」を実行しており、投資以外のことに時間を使っている様子が伺える。

Global X Japan株式会社のコメント
- 今回は30~40代のビジネスマンの投資実態調査を行いました。自己評価については厳しめの評価が
多く、多くの方が現状に満足していない結果となりました。 - またポジティブな評価をしている方は、資産運用のセオリーである「長期保有・分散投資」を意識
した資産運用を、投資信託やETFを通じて実行している様子が伺えました。 - お勧めのテーマとしても、日本で長らく支持されている高配当の他、ここ数年話題の半導体や金融
関連等が上位にランクインしており、1日の中で投資に費やす時間は多くない中で、世の中のトレ
ンドを追っていることが推測できます。 - 当社が取り扱うETFも、世の中のトレンドを先取りした商品を数多く取り扱っています。皆さまの投資スタイルに合う商品が見つかると思いますので、ぜひ当社Webサイトにてご確認いただけますと幸いです。
調査概要
調査方法: インターネット調査
調査期間: 2025年2月10日~11日
調査対象: 30~40代の投資経験があるビジネスマン(地域:全国/性別:男女)
有効回答: 329名